「王子稲荷神社の凧市(初午・火防の凧) 由来・歴史・ご利益 完全ガイド

「王子稲荷神社の凧市(初午・火防の凧) 由来・歴史・ご利益 完全ガイド イベント情報

2026年(令和8年) 初午と二の午の日時は?

2026年(令和8年)の王子稲荷神社の凧市は、2月1日(日曜日)と2月13日(金曜日)と2月25日(水曜日)です。
今年は、初午(はつうま)、二の午(にのうま)、そして、三の午(さんのうま)まであります。

 

凧市とは? 火防の凧と江戸からの伝統行事

王子稲荷神社で毎年2月の午の日に開催される「凧市」は、江戸時代から続く火事除けの伝統行事です。

風を切って高く揚がる「火防の凧」(主に奴凧)を火難除けのお守りとして授与し、無病息災・商売繁盛・家内安全などのご利益を願う参拝者で賑わいます。

 

王子稲荷神社の初午(はつうま)とは?

凧市の歴史と由来(江戸時代から現代まで)

初午の由来は稲荷神(穀物の神様)が稲荷山に降り立ったのが、初午の日だったことから「初午祭」を行うようになったそうです。
ちなみに、稲荷神社に狐がいるのは稲荷神の使いだからです。

  • 五穀豊穣・商売繁盛:稲荷神の主なご利益として、古来から農耕・商いの神として信仰。
  • 王子稲荷神社特有の要素:防火のご利益が強く、江戸の火災多発を背景に「火防の凧」が加わった。
  • 初午・二の午・三の午(年により三の午なし)の3回にわたり縁日が続き、特に初午が本祭。

他の稲荷神社(伏見稲荷など)と異なり、王子稲荷は東国三十三国稲荷総司の伝承を持ち、関東の稲荷信仰の中心地として知られています。 ※東国三十三国は、現代の関東地方(東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬)+東北の一部(福島・宮城・岩手・青森など)

 

凧市の歴史と由来(江戸時代から現代まで)

凧市は江戸時代に始まった伝統行事で、江戸の町が木造密集地帯で火事が頻発した背景があります。

  • 明暦の大火(1657年)をはじめ、江戸は「火事と喧嘩は江戸の華」と呼ばれるほど大火が多かった。
  • 原因の一つが強風による延焼。そこで、「凧は風を切って高く揚がる」という性質から、風を抑える象徴として凧が火事除けのお守りに。
  • 王子稲荷神社の奴凧(やっこだこ)が特に人気で、「火防の凧(ひぶせのたこ)」として庶民に広まった。
  • 明治以降も続き、現在は約5万人の人出で賑わう名物行事。戦後復活し、現代では防火祈願に加え、文化遺産としての価値も高まっています。

落語「王子の狐」との関連も深く、狐信仰と結びついた独特の風習です。
→ 落語「王子の狐」についてはこちら♪

 

火防の凧(種類・意味・飾り方)

火防凧(ひぶせのたこ)

火防の凧は、ただの縁起物ではなく、江戸の知恵が詰まったお守りです。
現代ではインテリアとして玄関やリビングに飾る人も増加。

 

主な種類

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奴凧(やっこだこ):鬼を退治する勇ましい姿で、火難除けの象徴。縦約20cm×横約25cm程度、手作りで1,800円前後。

白狐を模した凧:稲荷神の使いである狐を描き、鬼火や波の意匠が入るユニークなものも。

 

ご利益の意味

  • 火難除け(防火)
  • 無病息災
  • 商売繁盛
  • 家内安全・厄除け

 

飾り方・風習

台所や火の近く(ガスコンロ上など)の高い場所に飾るのが一般的。
前年の凧を神社に奉納し、新しい凧を受け取る習慣。

以来、凧市は江戸の伝統行事として、周辺に並ぶ露店と大勢の人々で賑わいます。初午・二の午の2日間だけで約5万人の人出があります。

この日は特別な露店が登場し、職人さんによる珍しい凧も販売されています。

 

当日の楽しみ方・おすすめルート

額面著色鬼女図(がくめんちゃくしょくきじょず)

入り口の案内板でしょうかいしているのが、この額面著色鬼女図です。
これは王子稲荷神社の午の日にだけ公開されるので、凧市に行くなら見ておきましょう。

神楽殿の前、トイレがある建物の入って左側にあります。

この「額面著色鬼女図」は、江戸時代後期の漆芸家・日本画家である柴田是真(しばたぜしん)が制作した肉筆の絵馬で、重要美術品に認定されています。制作年は天保11年(1840年)で、板絵著色による1面の作品です。この絵馬は柴田是真の出世作として知られ、鬼女の迫力ある描写が特徴です。

入り口の案内板
額面著色鬼女図

基となった伝説: 謡曲「羅生門」が題材。
源頼光の家臣・渡辺綱(わたなべのつな)と鬼女(茨木童子)の物語を描いています。鬼女が綱の伯母に化け、切り落とされた腕を取り返す瞬間を表現。鬼女の表情や姿が恐ろしくもユーモラスに描かれ、見た者を震撼させる凄みがあります。

江戸の住吉明徳講(東京砂糖元売商組合の祖)が幕府に奪われた砂糖の専売権を取り戻すことを祈願し、後に取り戻すことができました。

伝説になぞらえ、奪われた腕(砂糖の権利)を取り戻したわけですね。
今でも砂糖元売商組合の名前を見つけられますよ。

タイムライン

  • タイムライン例
    • 朝:神事参加(境内社務所で凧授与開始)。
    • 午前〜午後:露店ピーク(権現坂下から神社前まで約200mの縁日)。
    • 夕方:参拝・狐の石像巡り。
  • 屋台グルメ:焼きそば、たい焼き、甘酒など江戸風の食べ歩き。
  • おすすめスポット:装束稲荷(狐の行列関連)、狐の石像群。
  • 混雑Tips:初午の午前中が比較的空く。雨天時は屋根付き部分で待機。

 

アクセス・交通・注意点

屋台の露店が並ぶルート。
王子大坂(権現坂)下から王子稲荷神社まで200メートルほど露店が並びます。
3分と出てますが普段でも5分くらいという感じ。縁日の時には20分はかかるのでは?

凧市で露店がでるルート
凧市で露店がでるルート

縁日は18:30くらいまで。

 

王子稲荷神社の地図

〒114-0021 東京都北区岸町1丁目12−26

03-3907-3032

最寄り駅・王子駅  JR・東京メトロ・東京さくらトラム(都電荒川線)

 

装束稲荷

王子稲荷神社は、王子狐の行列のゴール地点。
スタート地点の装束稲荷でも、初午祭がおこなわれます。
王子稲荷神社から10分程度ですので、ご一緒にどうぞ。

 

 

 

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